念頭のご挨拶(令和7年)
皆様 明けましておめでとうございます。
今年は巳年です。ネットで巳年はどんな年なのか調べてみましたところ,蛇の脱皮のイメージから「復活と再生」,「新たな自分に生まれ変わる」といったことや,「再スタートや変化」という意味があるということで,何かいいことが始まりそうな感じを抱かせるようなことが書かれていました。アメリカに巳年があるわけではありませんが,トランプ政権の2期目がこの1月からスタートする訳で,米新政権の発足は巳年の意味に通じるものがあるような気がしないでもありません。
それでは,私を含め当事務所はどうかといいますと,弁護士業務で目に見える形で何か新しいことを始めるといったことは特にありませんが,この春に司法研修所を卒業する77期の女性の司法修習生を事務所に迎え入れることになっています。性差を強調することは今の時代では如何なものかというご指摘があるかもしれませんが,男性の弁護士だけであった当事務所においても,女性の弁護士の存在は新たな視点をもって業務遂行に当たれるものと思っております。このことが当事務所の新たなスタート,あるいは変化といえるかもしれません。
ところで,私が弁護士になった40数年前は,弁護士数も今とは比べものにならないくらいの少人数であり,およそ仕事に困るといった状況は無かったように思います。しかし,今は毎年1500人前後が司法修習生となり,その大多数が弁護士になっていくわけで,2023年3月末現在でおよそ4万5000人が日弁連に弁護士登録されています。このような弁護士数の増加に比例して弁護士の仕事が増えているわけでは決してなく,弁護士間あるいは弁護士事務所間の競争は,これから益々激しくかつ厳しいものとなっていくことと思われます。
このような弁護士を取り巻く厳しい環境の中,事務所の創始者である故千葉昭雄先生が亡くなられてしばらく7人体制で業務を遂行してまいりましたが,先ほど申し述べましたとおり、新人弁護士を迎えて従前の弁護士8人体制を執ることで,クライアントの皆様にはこれまで以上に充実かつ濃密な法的サービスをご提供できるものと思っております。
毎年同じ言葉で締めさせていただきますが,所員一同誠心誠意,人智を尽くして業務に邁進していく所存でありますので,関係者の皆様にはこれまでと変わらぬご支援とご鞭撻をお願い申し上げる次第です。
令和7年1月吉日
曙綜合法律事務所
代表弁護士 大森勇一
(弁護士法人 曙綜合法律事務所代表社員)